平屋の一戸建ての建築費
近年、将来のバリアフリー化を見据えていたり、地震や火災などの大きな災害に巻き込まれてもすぐ避難できるようにしたい目的で、新築する一戸建てを平屋にすることを選択する人が増えています。
一般的な2階建ての一戸建て住宅と比較すると階数が少ないため、建築費もそのぶん安くできるのではと考える人は少なくありませんが、そのように単純にはいかないのが現状です。
例えば、部屋の数や1部屋あたりの広さを2階建ての住宅とまったく同じようにしたい場合、平屋一戸建ての住宅では基礎部分と屋根部分の面積を2階建て住宅の2倍前後にしなければなりません。
屋根と基礎は住宅の建築費の多くを占める部分であり、広くなればなるほど多額の費用を必要とするため、ケースによっては平屋の方が2階建て住宅より費用が高くつく可能性があります。
もちろん、平屋の一戸建てにすれば、階段や上層階のホールスペースなど、他の住宅には必要となる部分が不要となるため、その分建築費は抑えられるという考え方もできます。
しかし、屋根や基礎部分へのお金のかけ方に注意しないと、自分自身で想定した範囲内に建設費用を抑えることができない場合があります。
地震にも強い平屋の一戸建て
平屋の一戸建ては、建物自体の重量が軽量であり、二階部分がないので構造的に一階部分にかかる重さの心配がいりません。
なので地震が起きた時にも負担が少なくてすみます。
さらに二階部分の高さがないので揺れの影響を最小限しかうけないので地震に強い一戸建てといえるでしょう。
またもしも倒壊してしまうような被害を受けたとしても、二階部分がないために助かる可能性が高いといえます。
デザイン的にも窓を大きくとることができるので避難がしやすい構造だともいえます。
正し災害でも洪水のような水害の場合には、二階などへの逃げ場がないというデメリットも考えられます。
平屋の一戸建ては、災害だけでなく体が不自由になってしまっても暮らしやすいというメリットがあります。
床をすべてフラットにしてしまえば家中に段差をなくすこともできますから、高齢者や子供にとっても過ごしやすい家といえるでしょう。
その他にも平屋一戸建てはメンテナンスがしやすいなどのメリットがあります。